令和3年度 電験二種 二次試験 電力管理 問2解説

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出典:令和三年度電験二種二次試験電力管理科目問2
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解説

テーマは変電所の耐雷設備です。

雷サージの発生原因とその対策について理解できているかが試される問題です。

(1)変電所内への直撃雷対策

電験大学の解答例

直撃雷は雷電流が大きいため避雷器では対策ができないため、対策として設備上部に架空地線を設置している。架空地線を設置することにより、変電所設備の代わりに架空地線に雷が落ち、接地線を通じて大地へ雷電流を逃すことができる。

解答のポイント!

  1. 直撃雷対策なので架空地線について記述する。
  2. 避雷器では対策できない点も記述する。

(2)送電線からの侵入雷の原因と対策

電験大学の解答例

侵入雷の発生原因は、鉄塔や架空地線への落雷による逆フラッシュオーバー誘導雷、送電線への直撃雷である。
サージ低減対策は、雷サージを大地に放電できる避雷器の変電所引出口への設置である。

解答のポイント!

  1. 発生原因3点と、サージ低減対策について聞かれているので、それぞれを順番に記述しましょう。
  2. サージ低減対策の部分では、どうして避雷器を設置することでサージが低減できるのかも記載した方がベターです。

(3)低圧制御ケーブルのサージ低減対策

電験大学の解答例

両端を接地した金属シース付きのケーブルの採用や、低圧制御ケーブルと高電圧主回路の離隔の確保で、サージを低減できる。

少し難易度の高い問題なので、わからなかった人も多いのではと思います。

つっこんだ内容だけあって、サージ低減の理由までは要求されていないので、もし対策を知っていたら概要だけシンプルに列挙しましょう。

解答のポイント!

  1. 50文字程度しか書けないため、単純に2点を記述すればOKです。

令和3年度 電験二種 二次試験の問題解説

電力管理

機械制御

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